2016年センター試験(生物)

センター試験を解きました。
昨年、生物で満点をとることができなかったので、気合を入れて臨みました。


①生物基礎
ラップタイム
第1問 4分00秒
第2問 10分16秒
第3問 14分25秒


満点でした。
個別には色々と問題点があると思いますので、後日整理したいと思います。
昨年出題されなかった考察系の問題として「一遺伝子一酵素説」っぽいものと、個体数の変動に関するものが出題されました。
また、計算問題は腎臓の濃縮率が出題されました。
必要以上にひねっている印象を受けました。
これも得点調整のためなのでしょうか。
個人的には、昨年よりも時間がかかり、やや煩雑な印象を受けたので昨年よりは全体として難化したように思います。
しかし、昨年の平均点が平均点ですので、あれより下がることはありうるのでしょうか・・・?
詳しくは後ほどまとめますが、一つだけ・・・「アカシア」を出題するのはありなのかぁぁぁ。


②生物
ラップタイム
第1問 5分00秒
第2問 11分40秒
第3問 20分50秒
第4問 28分20秒
第5問 36分50秒
第6問 42分16秒
第7問 44分45秒


慎重に回答したつもりですが・・・つまらないミスを2つ犯してしまいました。
ということで94点です。
無念です・・・。
昨年の反省を生かして「慎重に」を意識したのに、またしてもケアレスミスをしてしまいました。
時間も余ったので見直しをしようと思ったのですが、結局面倒くさくなりすぐ採点してしまいました。
もうしょうがないのかなぁと思います。
こういう性格なんですね(思えば、自分が高校生のセンター試験も、物理・化学でどちらも満点をとれませんでした)。
が、生徒が同じ轍を踏まないように、この失敗はしっかり伝えなければなりません。


生物は、考察問題が多く、読む分量がとんでもなく多いです。
まるでラーメン二郎のようです(食べても食べても減らない麺、解いても解いても終わらない問題・・・)。
でも、そこにへこたれなければ、考察系はしっかり解けたのではないかと思います。
どの考察問題も、標準的な良問であるように個人的には思いました。
単なるパズルですが、問題文を読みながらピースが一つ一つはまっていくのが楽しい感じでした。
ただし、本当に単なるパズルだらけなので、「力がついているかどうかの確認」だけならば、もっと問題数を減らしても十分それは測定できるはずです。
それなのにこれだけの分量を出題するのは、やはり「実験から考察する力」だけではなく、「単位時間当たりの情報処理能力」の差によって点数に差をつけたいということなのだろうと思います。
僕自身は、考察問題の質とは別に、問題量についてこのようなセンター試験の在り方には疑問を持っています。


昨年の分析の際に大きな議題となった「過不足なく」問題や「選択肢多すぎ」問題は、今年はかなり解消していたように思います。
知識問題にもいくつかモノ申したい問題もありましたが、全体としては昨年より易化し、平均点は上がると思います。

 

センター試験で特に気になった部分だけまとめます。


①生物基礎
●第2問 問2
「リンパ液」は、血球を含むのではないでしょうか。
ですから、ここに並べるとしたら「リンパしょう」でないとまずいと思います。
ただし、教科書では体液として「血液」「組織液」「リンパ液」を並列に扱っていたりするので、血球の存在はかなり曖昧に処理されている気がします。
ネット検索すると、「リンパ」と「リンパ液」を同義で使って、液体成分を指す使い方もあるようですが、少なくともこのような出題にはふさわしくない用語だと思います。


●第3問 問3
アカシアが正答で、覚えていなくても消去法で解けるようにはなっています。
なってはいますが・・・こういうのを出題すると、来年以降の対策として、また膨大な暗記の指導が助長されるのではないでしょうか。


●第3問 問4
別種のネズミが入ってくると、競争関係になってもとの個体数まで増えることがなくなる、ということなのだと思いますが、「考えられるもの」としての残りの選択肢も実際にどこかであった現象を並べているのか、それともロジックとして「考えられる」ものを並べているのか気になりました。
正答が1つなのにわざわざ6択になっているのも難易度調整としかかが得られませんし、ひねりすぎではないでしょうか。


②生物
●第1問 問4
エキソサイトーシスを知識として出題するのは・・・。


●第2問 問1
もうこういう出題をやめてほしいのです・・・。
ダミーの選択肢も意味不明で受験生を混乱させるだけだし、ウニの発生過程は今回の指導要領の幹でもないし。
まだ生物Ⅰを引きずっているのでしょうか。
ダミーが意味不明なのは、他にも散見されます。


●第3問 問1
「適刺激」という語をフィーチャーするのも、生物Ⅰを引きずっているとしか思えません。


●第3問 問2
選択肢②にある「本能行動」という用語は、基本的にもう使用しない用語なはずです。
それが、いくらダミーの選択肢とはいえ、センター試験で堂々と書かれていることは問題があると思います。
また、選択肢④の「血管の収縮」は基本的な知識としてよいでしょうか。
僕自身は知識がなかったので、最後まで残し、消去法で答えました。
無駄に難易度を上げるような記述はやめてほしいと思います。


●第3問 問3
当然、「網膜」は基本的な理解だと思いますが、それと並列に「強膜」を並べているのは違和感です。
これも、「隅から隅まで教える、あるいは暗記する」という誤った方向に導く一つのきっかけになりうるものだと思います。


●第3問 問5
オーキシン、サイトカイニンの濃度による根や茎の分化について、暗記していないと解けない問題だと思います。
こんなものを覚えておく必要があるのかぁぁぁ。
とてもとても違和感を覚えました。


●第3問 問6
今回、一番悩んだ問題でした。
当たり前すぎて、何かひねりがあるのではないかと一生懸命リード文を読み返して考え、それでも何も出てこないから当たり前の結論を選んでそれが正答。
また、問題文だけでは、この選択肢に決めきるのに根拠が足りない気もします。
この問題の出題意図がわかりません。
雑すぎる出題だと思います。


●第5問 問4
脳容積とか、出現年代とか、覚えておかなければならないのでしょうか。
人類進化を高校生物でももっと扱おう、ということを訴えていたつもりですが、この出題は本当にがっかりです。
こんなことを覚えることが人類進化を学ぶ意義ではないはずです。
日本人類学会等からも意見が出るかもしれません。


●第6問 問2
ホスホグリセリン酸とオキサロ酢酸は・・・。
もっと他に出題すべき「幹」があるのではないでしょうか。