教育実習で得られるものとは

理科の教育実習生の振り返り会で、ある実習生がこんな話をしました。


"教員という職業も選択肢にあった。
けれども、「わかりやすく面白く教えて生物に対する興味関心を引き出す」のが教員の仕事だというイメージがあり、それだと物足りないかもしれないと思っていた。
でも、今回の実習で実際にアクティブラーニングで授業をやってみると、生物学に興味を持ってもらったり、理解を深めてもらうことはもちろん、それ以外にも、「人としての生き方」などにもアプローチできるのだと知り、授業ってこんなに深いものなんだ、教育ってここまで出来るんだということがわかった。
まだ教員になるかどうかはわからないが、この実習を通して、教員という仕事の魅力は間違いなく実習前よりも増した。"


この感覚を持ってもらえたことが、個人的にはとても嬉しいことでした。
教員になるのならば、この方向を意識して取り組んでもらえることがプラスだと思いますし、教員にならなくても、あらゆる場面でこの考え方やAL型授業の方法論は生かせるはずです。

教育実習では、「教えるスキル」を向上させたり、「教科の専門知識」を深めたりすることも重要ですが、それ以上に「在り方」について考え、もがき、自分なりに何かをつかむことが重要だろうと思います。
その意味において、今年の実習生は、それぞれにもがき、それぞれ「在り方」について深く考え、何かを得ることができたのだろうと思いました。
素晴らしいです。