細胞の観察実習

1年生の生物基礎で、顕微鏡の使い方に関する実習(2時間)の後に、細胞の観察実習を行いました。


自分たちで好きな材料を持ってきて観察する、という設定は昨年と同様です。
これは、自分で「選べる」ことで内発的動機を高めようというねらいです。
昨年までは、観察結果を個人のワークシートで返すだけでしたが、今年度はそれに加えてグループごとのプレゼンテーションを入れました。
1グループ2分で、10グループ。
入れ替え時間や最後の片づけの時間を入れると、30分程度の時間を確保する必要があります。
2時間続きの授業で間の休み時間を入れても110分。
ここから発表のために30分を確保すると、かなり観察のための時間が短くなります。
また、単に観察するだけだけではなく、「問」「仮説」「検証計画」までプレゼンテーションする必要があるため、そのための協議時間も必要になります。


「多くの細胞を観察する」ことだけを目的にするのであれば、その30分はない方がよいかもしれません。
しかし、「自分の目で見て、自分の頭で考える」ためのトレーニングに重きを置くのであれば、観察の時間を犠牲にすることもやむを得ないと思いました。
それに代わる「価値」が授業に生まれると思ったからです。


実際にやってみると、短い時間で「作業」を効率よくこなし、時間が迫ってくると、「対話を通じた思考」のモードに自然と切り替わります。
活動の密度は、時間が短いことと、プレゼンがあることによって上がっているように思いました。
教員に提出するプリントより、皆の前で発表することの方が、やる気が出るし、「何とかしよう」という思いが増すようです。


発表も、生徒たちは初めてとは思えないくらいよい発表ができていたように思います。
iPhoneをモニターにつないでプレゼンすることも許可しましたが、すべての班が使用し、観察した様々な顕微鏡像を提示していました。


大切なのは、これ一回で完結させることではなく、「サイクルを回す」ことです。
この後も、プレゼンテーションの機会を頻繁に設けて、「サイクルを回す」ことを強く意識した活動を導入しています。