正解主義の弊害

2016年5月31日
首都大学「ティーチング技術講座」メモ
★は個人的見解


●結果重視かプロセス重視か。プロセスだけを重視してほしい。SSHの例を見ると、先に課題研究をやってから教科の内容をやったらよいのではないか。


●中学校では、単元の冒頭で「実験観察」から入ることになっている。
これは、経験の獲得や、主体的な学習態度の涵養ということが目的としてある。
高校でも、このような構成でできないか?


★「思考」のためには「知識」と「体験」が必要。
そこで、まず「体験」を設定することによって、思考の種としている面もあるだろう。
また、主体的な学習態度が涵養されれば、知識の獲得もより効率的になるだろう。
これは、上の「課題研究→教科の内容」にもつながる。


●松浦先生から紹介の池谷先生の記事。
同性愛に対する差別を減らすには、1:1の対話が効果的。
対面会話が重要である、ということはこれまでエビデンスがなかったが、Scienceに論文が出た。
http://yuichikawa.hatenablog.com/entry/deep-canvassing


●仮説は「正しいもの」であり、「証明されるべきもの」である、という考え方が大学生に強く見られる。
仮説は、正しいか間違っているかに関わらず、まずは「等価」であるという発想が重要。
それを前提として「検証計画」を立てられなければならない。
仮説と検証計画の立案には、この点で注意が必要。


★「仮説は正しいものであり、証明されるべきもの」というのは、「正解主義」の大きな弊害だろう。
ここにアプローチするためには、「科学史」を活用して、「その時点ではあり得た仮説」や、「その仮説を検証するための方法」を思考実験レベルでも追体験することには意味があるだろう。
「科学史」は、上記のようなアプローチ以外の目的では高校生物では(少なくとも教科書本文では)扱う必要性は低いように思える。