授業見学メモ:淵江高校

2月8日の午後は、都立淵江高校に授業見学に行ってきました。
理科の内山先生の授業を見学させていただき、終了後には理科の白石先生と情報交換させていただきました。


<5時間目:内山先生>
自分たちで「問」をつくり、その「問」を解決していく授業実践。
参考書籍:たった一つを変えるだけ: クラスも教師も自立する「質問づくり」


今回は、「化学反応の量的関係」について問を作る


●質問作りのルール
問を出す、ちゃちゃを入れない。
絶対に答えない。
質問をそのまま書く。
クエスチョンの形にする。


●STEP1:課題を作る
①問を出す。
②問の優先順位を決める。
③問の答え方を決める。
※例示がある。
④問を答えたときの評価を決める。
※表がある。番号で入れる。


●問の答え方の例
A、話し合いなさい
となりの人と
グループで
B、説明しなさい
2人に
他のグループに
プリントに
C、表現しなさい
図示しなさい
コンセプトマップで
模型を使って
D、確認してチェックしなさい


●評価軸
1、主体性
2、多様性
3、協働性
4、思考力
5、判断力
6、表現力
7、知識
8、技能


●STEP2:課題を解き、化学反応前後の量について理解する。
①各自の課題を解く。
②ふせんにまとめる(授業終了5分前)。
③自己評価を記入。


●STEP3:教科書の問題を解く
指定された例題と問


★誰も寝ていない。
取り組みの度合いに差はあるが、皆取り組もうとしている。
全く違うことをする生徒はいないし、雑談に終始する事もない。
程度の差はあれ、全員が「教科の内容」に意識を向けて活動できていたことが素晴らしい。


★「問」をつくる流れに少しずつ慣れている。
「前もやったやつでしょ」と言って、すぐに活動が始まったりする。
言われたからやっているだけかもしれないが、それが「型」として身につけば、その後の人生の様々な場面で「ここであれが使えるかも!」となるかもしれない。
その意味においても、まず経験させることはすごく意味がある。


★授業後に内山先生に質問。「この授業でどんな生徒を育てたいですか?」
→「何事にも当事者意識を持って、自分事として取り組める生徒」
授業の活動とのリンクがはっきりしている。
大目標は、「いかに主体的に自分の人生を切り拓けるか」ということ。
そこにつなげるために、このような「問を自分たちで作る」という授業でのアプローチは有効。


★是非、自分の授業にも取り入れたい。
展開として、「単元を丸ごとこの形式で」というやり方もあるが、基本的な部分を終えた後に、「単元のまとめとして」取り入れることもよいかもしれない。
いずれにせよ、「教員のつくった課題に楽しませてもらうのではなく、自分たちのつくった問で自分たちが楽しむ」という自律性の要素は来年度は取り入れたい。
そのための、非常に有効なツール。


※問の質のコントロールは必要か?
用語がわからない、という問が多く出る。内容が全くわからないと、目に飛び込んできた単語に対して「わからない」ということしか言えないのかも。
化学式の係数の決め方、などは単なる用語の問題よりは質が高い。
ここでは、そういう細かいことよりも、まずは取り組むということにフォーカスしているようだ。


※この授業の「評価」は?
※生徒に対する動機付けは?
ずっとサボっている生徒はいなかったように見える。何が彼らを取り組ませるのか。また、他の授業ではどうか。
アクティブ・ラーニングの効果と考えて良いのか?