生物の論述問題対策

国公立大学受験を間近に控えた3年生が毎日生物講義室で自習しています。
1月のセンター試験後に、100字程度の論述問題の対策をしたいと、数名の生徒から立て続けに要望をもらいました。
そこで、論述演習のための基本的なステップを紹介しました。


●必要だと思われるキーワードを書き出す。
●字数制限に対してキーワードをつなげた文章をつくる。
●字数をオーバーする場合には、キーワードのうち優先順位の低いものを切る。
●字数が足りない場合には、省略した説明をする。
●模範解答と照らし合わせて、「キーワード」が過不足なく入っているかどうか、余計なことや不正確なことを書いていないかをチェックする。


このような論述演習をより意義深いものにするために、生徒相互での採点と議論の有効性について、以下のような話をしてオススメしました。
・他の生徒の答案を採点することで、採点者の目線に立つことができる。
・その視点で、今度は自分で作成した答案をチェックできるようになる。
・何より、皆でやることにより、やる気も出るし、対話を通じた「深い学び」が実現する。


それから、毎日時間を決めて集まって論述の演習をしているようです。
昨日話を聞いたら、やっていくうちにだんだんコツがわかってきて、つくった答案を見ながら、「これはこの要素が足りないんじゃないか?」などと議論し、答案の質を高められるようになってきたということでした。
作り上げた答案を模範解答と照らし合わせると、キーワードがしっかりと盛り込める答案が作成できるようになってきたということです。
不十分な答案になったときでも、「あー、やっぱりこれも書いておくべきだったんだ」などと納得しながら学びを深められているようです。
さらには、「模範解答ではこうなんですけど、こっちの方がいいような気がします」と自分たちの納得解の質を上げているようです。


僕自身は、最初に「基本的なステップ」を紹介し、協働的な学びを提案しただけです。
その後の内容に関する説明は何もしていません。
しかし、生徒たちは、100字程度の論述問題について、しっかりと力をつけることができているようです。
「教師が教える」から「生徒が学ぶ」への質的転換が、大学入試対策でも有効です。
また、「主体的・協働的学び」も大きな効果を発揮します。
教員が添削するのではなく、生徒同士で添削して学びを深める。
このような学びがごく自然に成立するのは、1年間授業を生徒主体かつ協働的に展開してきたことも大きいのではないかと思います。
受験が終わったら、この生徒の皆さんに協力をいただき、新3年生に向けての「論述対策の手引き」を作成する予定です。