羽生選手のメンタリティー

少し前の報道ステーションで放送されていたフィギュアスケートの羽生結弦選手への松岡修造さんのインタビュー。
羽生選手のメンタリティーに驚かされました。


●パトリック・チャン選手に敗れたときに
GPシリーズのスケートカナダでパトリック選手に敗れ2位となったとき、表彰式の前「おめでとう」と言われた。
それに対して、「おめでとう。でも、次は僕が表彰台の真ん中に立つよ」
翌日のエキシビションの練習時にも、パトリック選手を意識。
「絶対ここでも進化してやろう。見てろよ。どんなジャンプでも跳んでやるからな。俺、絶対成長してやるからな


●プログラムの修正
通常は、あるプログラムがある程度完成してから難易度を上げていく。
しかし、羽生選手は、シーズン途中で、しかもきちんと滑れていない未完成のプログラムの難易度を大幅に上げる。
自分の感覚として「できる」という感じだったからとのこと。


●NHK杯でのボーヤン選手に対して
GPシリーズのNHK杯で、直前滑走のボーヤン選手が素晴らしい演技で高得点。
会場は大歓声。
そこでやばいと思うのではなく「よっしゃー!」と思ったという。
誰かが悪い演技した時に勝つのはすごく嫌。全部出した上で、それでも俺が1位なんだよって、そこまで追いつめたい」


どのエピソードもすごいと感じました。
昨日の全日本選手権でも、1位になってなお不満の残る演技に「メラメラ」としながら、無邪気に「早く練習したい!」と言っていました。
すごい選手です。


羽生選手からは、受験生に必要なメンタリティーを感じます。
先日、センター試験を控えた受験生が、「皆、休んでくれたら受かるんだろうなぁ」ということを言ってたので、上記のエピソードを紹介しました。
誰かの失敗を喜んで合格するのではなく、自分も周りも皆が実力を出し切っての結果がいいのではないか。
周囲がどうこうではなく、自分がやることをやっていくしかない。


自信とは、「自分を信じる」ということ。
その自信をもたらすのは、「積み重ねた日々」だけです。
センター試験まで残りわずか。
受験生にも、強いメンタルを持って、最後まで頑張ってほしいと思います。