何が一番大事かを問うということ

今日の首都大の講座で奥津先生のプレゼンにあった内容。

 

●生徒の成長に対する考え方
「わかってもらうことで成長する(自分がわからせたい)」
→「分かる過程で成長する(自分で分かってほしい)」

 

この感覚がまず大事だろうと思います。
これを意識し、実現しようとすると、自然と「手をはなす」方向に向かいます。
ただし、その「さじ加減」はそれぞれです。
具体的、個別的な方法論がどこまでしっかりしているかではなく、「求道者のマインド」を持てる人は、自然なプロセスで成長していくのだと思います。
何をきっかけにこのような転換が起こるのか。
そこに興味があります。

 

先日の国立高校の教育実習生の様子などを見ていると、「壁を前にもがいている」状況で、常に「本質」を問い続けることで、ある種の「気付き」が生まれるのかもしれないと思います。
校長先生のおっしゃる「限界状況を経験すべし」ということは、ここにつながるのかもしれません。
ただし、そのときには「常に本質を問い続けてくれる」誰かがいることが大切です。
教員は、そんな誰かになれるとよいのだろうと思います。

僕自身にとっては、それは鍋田先生でした。
『学び合い』を始めてからしばらくの間、じっくりと時間をかけて対話させていただけたこと。
そして、常に「何のために」と問い続けてくださったこと。
そういうことだったのだな、と今振り返っています。

 

先日の都生研50周年記念行事で、何度もお名前の上がった斎正子先生。
とてつもなく大きな影響を高校生物教育に残した方です。
その方がいつもおっしゃっていたことが、「今一番何が大事か」ということ。
忙しくしている先生に対しても、「今していることは、本当に一番大事なことか」と問うたそうです。
こういう人が人を育て、世の中を変えていくのだと思います。

今、何が一番大事か
自分にも、生徒にも問い続けたいと思います。