アクティブティーチングにならないために

首都大学ティーチング技術講座
★は大野の雑感

 

【松浦先生の話題提供】
アクティブラーニングが進んでいる学校でも、「アクティブティーチング」になっている。
教員が期待するように勉強させているのはアクティブラーニングとは言わないのではないか、という立場と、そこも含めていいのではないかという立場がある。

松浦先生は、「リスクをとってでも一気に推し進めるべき」という立場。
一方では、「リスクが大きすぎるから、まずは緩やかに」という立場の人もいる。

※アクティブティーチングのイメージとは?
一方的に授業していないだけであって、教員の期待するように授業をコントロールしているような授業。
例えば、仮説を立てさせるにしても、教員の期待する仮説を立てられるように、というように進めてしまうようなもの。

★何を目的とするのかが最も重要。
「教員の期待するような授業の展開」にすることによって、何が達成されるのか。あるいは何が失われるのか。
ある方法が「よい」というだけでは不十分で、「他にありうる選択肢」の中から、なぜそれが他の可能性よりベターなのかを示せるかどうかが重要。
「教員の手のひらの上で動く」生徒でいいのか、「教員の手のひらをさっさと飛び越えていく」生徒がいいのか。
どんな資質・能力を身に付けて欲しいのか。
そこから発想していくべきだろう。

現場の教員が動けなければうまくいかないのは確か。そこが難しいだろう。

まず、アクティブラーニングの導入段階では、自由度が高い、選択の余地があるような設定が重要だろう。

 

●週刊文春・哀川翔さんインタビューより
運動について教えるときに留意すべきこと。
素人には、「どうすればできる」ではなく、「こうなっているからできない」ということを教えてあげることが重要。

※スキーのインストラクター経験から。
「人の真似ができて動ける人」と、「理屈で理解してから動ける人」がいる。

 

【参加者からの報告①】
●グループ分け
自由にさせると、「固定化」が進んでしまう。
さて、どうしたものか?

ランダムに組むことの良さ。
自由に組ませる良さ。

「狭く深いつながり」ではなく、「広く緩いつながり」をつくるのが初期では重要だろう。そこでは、毎回ランダム4人グループを続けることも一つの有効な方法。

 

【参加者からの報告②】
ある高校で、生物部の合宿の計画を部員が立てて、夏前に自分たちで下見に行くことが当たり前のように行われていた。
能力が高いとかいうことではなく、「当たり前」になっていることでごく自然に動く。
「文化」ができれば、「ルール」はなくてもよい
「文化」の素地はいかにして生まれ、そして「文化」になっていくのか。
教員の介入の程度や時期についてどう考えるか。
今後の思考すべき課題。

 

授業中に「廊下で考えたい」という生徒がいた。
それを自由にやらせた。
生徒の主体的学びを保証してあげることが重要。
一浪して東大に入り、その後アメリカ留学。
アメリカでは、偉い先生が学生とまともにディスカッションしてくれる。