主体的学びで得られる気付き

1年生の生物基礎の授業は、「バイオーム」の単元でした。
配布したプリントの課題に以下のようなものがありました。

 

日本と同じ「緯度」にある地域でも様々なバイオームが成立している。これは、気温や降水量の違いが影響していると考えられる。なぜ同緯度にも関わらず気温や降水量が異なるのかを、西アジアを例に説明せよ。

 

この日の授業後の振り返りシートで、以下のような記述がありました。

●大事だと思ったこと
例外を考える!
→例外は条件が違うのか、それとも考えたことが特殊なときにしか当てはまらないのかわかる。

●気付いたこと、疑問
日本が島国であることを理由に「森林が日本を多いこと」を説明しようとしたときに、オーストラリアは砂漠が広がっていることを見つけ、何が違うのか考えられておもしろかった。

 

共通点と相違点に着目して、比較しながら考える。
すると、様々な「気付き」が得られる。
結果だけを講義で教えてしまっても、それはあまり意味がないことです。
「日本とオーストラリアでは何が違うのか?」という視点を持って考えようとした経験が重要です。
これは、教科書に書かれている内容ではありませんし、考えなくてもよい問題です。
僕の方から問を提示して考えさせたわけでもありません。
しかし、自ら問を発見し、それについてディスカッションを始めていました。
このプロセスに大きな意義があります。

 

この生徒は「例外を考えることの重要性」も指摘し、単にこの単元だけでなく、広く汎用性のある「気付き」にしています。
このような学習の広がり方、深まり方は、生徒主体の学習活動ではよく見られます。
単に「知識・理解」を獲得し定着させるだけではなく、「学び方を学ぶ」ということも合わせてできるはずです。
「伝えたいけれど教えられないもの」を獲得してもらうためには、様々な体験の場を提供するしかありません。