求道者のマインドを考える

五嶋先生の「言」と「行」についての指摘から、様々なことを考えました。
借り物の「言」に合わせて、「行」を変えてはみたもののうまくいかなくなってしまう、というのはとても苦しいものだと思います。

 

鍋田先生から紹介いただいた、エコロジーとエコノミーの考え方。
「エコロジー=成り立ち」から「エコノミー=運営」を考えることが大事で、その逆にはどうしたって無理があるのです。
つまり、「その人」が先にあり、「授業をこうしなければならない」という運営は、そこから発想するしかない、と言うことです。

 

でも、「あるべき姿」ではなく、「その人」から考えてしまうと、大きな成長や変容がないように思えます。
でも、そうではありません。
すべての基盤はマインドだからです。

 

「その人」から考えるときに、「今何ができるか」よりも、「今どんなマインドでいるか」が大切だということです。
でも、不安になります。

 

「こんな中途半端な、自信のないマインドでいいのだろうか・・・?こんな中途半端なやり方でいいのだろうか・・・?」

 

これは、こう考えることができます。
最初から、「完成された揺るぎないマインド」でいることは不可能です。
そもそも、「完成された揺るぎないマインド」なんて存在しません。
では、何が必要か。
それは「求道者のマインド」です。
「何かを求め続け、変容し続ける覚悟」と言い換えてもよいかもしれません。

 

何かを求め続ければ、新たな気づきや学びにより、マインドは変容していきます。
すると、「借り物の言葉」ではなく「自分の言葉」として語れることが増えていきます。
また、求道者のマインドをもって振り返り、絶え間なき改善をしながらPDCAサイクルを回すことによって「できること」が増えていきます。
小さな小さな変容を積み重ねていくことでしか、大きな変容は生まれてきません。
感しにくい小さな変容のプロセスにあっては、時にもどかしかったり、時に無力感を感じたり、時にその遠い道のりに諦めを感じたりすることがあります。
でも、「自分を信じて、生徒を信じて、続けていく」しかないのです。
道の途中で心が折れそうになることがあります。
それでも、何かに向かってもがき続けることができるのは「求道者のマインド」がある人なのです。
「求道者のマインド」さえあえば、「何者でもない自分」を「何にでもなれる自分」と捉え、成長し続けることができるのです。

 

再び、「エコロジー=成り立ち」と「エコノミー=運営」を考えてみると、「しなければならないこと」「こうあるべきであること」というmustやshouldの発想で自分を縛るのではなく、「今の自分にできること」「今の自分がやりたいこと」というcanやwantの発想を大切にしていった方がよいのです。

 

「求道者のマインド」を持ち、「canとwant」を大切にする。
僕は、そんな教員でありたいし、この感覚を壁に当たっている人に対して共有できたらいいなぁと思っています。
そのために、人が集い、様々な話題を持ち寄り、協働し、共創していく「場」が必要です。
その「場」を、提供できるような活動も継続したいと思っています。

 

今後も、アクティブ・ラーニングを「伝える」「広げる」ために話をする機会がいくつかあります。
僕は「マインド」が何より大切で、「覚悟」が必要だと語ってきました。
これは、時に「厳しい」表現と受け取られることもあります。
しかし、ここに、「エコロジー」を大切にする発想、つまり「canとwant」を大切にする発想をセットにすることで、今までよりは伝わりやすくなるのかもしれないと思っています。

 

●必要なのは、「「求道者のマインド=何かを求め続け、変容し続ける覚悟」
●不安を乗り越え、前向きに進んでいくために大切にしたいのは「canとwant」

 

今、自分が大切にしたい「根っこ」の部分がある程度言語化できました。
ご意見いただけますと幸いです。