学校に来ると人生が変わる

※2014年2月27日に書いた記事です。


最終授業は定期試験です。
そこで年間のまとめアンケートを書いてもらっています。
喜びも苦さも、そのままを受け止めて前進したいと考え、生徒には「正直な記入」を語りかけています。
「一年を通じての授業についての感想を聞かせて下さい」という項目に対して、とても感動する記述がありました。



生物ってこんなに楽しい科目だったんだ!!とたびたび感じました。

学んだ内容をとともに感情が呼び起される授業ってなかなかない気がします。

また生物が大好きな大野先生の講義を聞く機会があれば嬉しいです。

生き物ってすごいです。

きつくてもなんとかしがみついてよかったです。



私はもともと生物にはあまり興味がなく、初め先生に学び合いの話を聞いたときは、正直、勘弁してよ!と思いました。

学ぶことは好きだったけど、勉強への意欲はあまりなく自信もなくて、人と関わることが怖くてめんどくさかったです。

でも、大野先生の授業はやればどんどん理解できるし、楽しいし、生物ってこんな面白いんだなって初めて思いました。

テストの点を気にしたことはなかったけど、生物では良い点をとりたいな、なんてこれも初めて思いました。

この一年間で生物についての知識もそうだけど、それだけじゃなくて色々忘れかけてた楽しさとか頑張ろうって思い気持ちとか勉強以外の大切なことたくさん見つかりました。

本当にありがとうございました。


両方とも感動しました。
極論を言えば、生物の授業内容を深く理解しなくても、試験で高得点を取れなくてもいいのです。
それよりも、まずは、「生き物ってすごい!」を理論からでも体験からでも感じて欲しい。
それから、「人と関わるってのもいいものだな」と感じて欲しい。

これで理科の学習が終わってしまうかもしれない生徒もいます。
また、人とうまく関われずに人生を歩んできた生徒もいます。
そんな生徒に「生き物ってすごい!」という感覚から「生きるってすごい!人生ってのも面白い!」につなげたり、「自分という存在だってすごいんだ!」という自己肯定につなげたりしたいのです。
また、「人と関わるっていいものだ」を感じてもらって、高校卒業のその先の先までつながる「生きていく力」につなげたいのです。

この生徒たちは、なんでもないアンケート用紙に、一年間で感じた想いを綴り、伝えてきてくれました。
間違いなく、人生の何かが大きく進んだのだと思います。
これからの人生が幸多いことを願いつつ、卒業までまた何かの力になれることがあればと思っています。

一年間の実践で、数は少なくてもこういう生徒を育てられる(というより、ともに学び、ともに感じる、ということだと思います)のは本当に幸せなことです。
教師という職業は素晴らしい。

単純にそう思えた一日でした。
『学び合い』に出会えなければ、こうも考え、実践もしなかったかもしれませんし、そしてこんな素晴らしい瞬間も訪れなかったと思います。
ここ数年の全ての出会いに感謝いたします。