人が交わる”場”の設計

先日、Z会が新たに開校した東大個別指導塾「プレアデス」を見学させていただきました。
個別指導のブースや自習用スペースの設計など、裏にある考え方とともに解説を伺うことができ、参考になるとともに刺激を受けました。
一番刺激的なのは、「ラーニングラボ」と呼ばれるスペース。
ここには、ビジネス書など、およそ大学入試とは関係ないような書籍が並び、かつ対話がしやすいような空間が設計されています。
教室長である寺西さんの語るコンセプトは、「ここに社会人がふらっと来て高校生と対話できる場所」だそうです。
この「ふらっと」というところが重要なのだともおっしゃっていました。


僕自身は、似たようなことを高校を「場」として実現できないかと思っていました。
これは3月に考えていたプロジェクトの一つです。
今回の教室見学で、また少しイメージが膨らみました。


東大生と社会人が語る「交流会」というイベントに何度か参加しています。
あれは、すごく刺激的な「場」で、今やろうとしているプロジェクトにも大いに参考になるのですが、これに関して、寺西さんは重要な指摘をされています。
「単に場を設定するだけではダメ。つまり、学生と社会人をただ集めるだけではダメで、しっかりとした設計が必要」
これも、とても共感できます。
東大の交流会は、ドリームネットという団体が時間をかけてコンセプトや運営について議論し、運営側の学生さんが、参加する社会人1人1人を訪問して、コンセプトや会の流れ、社会人にお願いしたいことを丁寧に説明しています。
場合によっては、「時間を奪う」という観点でデメリットもあるでしょうし、必須ではないかもしれませんが、このような対話を通じた「伝える」ための努力と、ともに創り上げるという感覚も、お互いにとって大事だと感じます。


また、このような場作りでは、「三方よし」を意識しておく必要もあります。
学生と社会人がともにメリットある関係でつながることはもちろん、それが「社会」にとって意味があるという視点も持つということです。
これに関しても、寺西さんは、「社会を良くするために」というフレーズで表現されています。


この教室の目指すものを端的に表すキャッチフレーズがあります。
「東大までの人ではなく、東大からの人になろう」
実にいい表現です。
一般的に、難関と言われるような試験等を突破し、大きな目標を達成してしまった感覚を持ってしまいがちですが、それは本質的ではありません。
求道者のマインドと、社会を良くしようとするマインドの両方を持っていれば、どこにいようとその環境で最大限成長することができます。
「目先の目標のために、今を良くする」のではなく、「人生をかける価値のある大きな何かのために、視野を広げながらとりあえず今できることをやり抜く」ような生徒を育てたいと思います。

お誘いいただいた寺西さんに感謝いたします。
最後に、教室に設置されたホワイトボードに書いたメッセージを転載いたします。


"東大入試には「答え」がありますが、社会の中での生き方には「答え」はありません。
あえていうなら、自分で「納得解」を導くしかありません。
そのために、「自分の目で見て、自分の頭で考える」ことを大切に。
「自主性」より「主体性」を意識してみて下さい。
東大入試はそのための、最高の「トレーニング」だと思います。"


※Z会のニュースリリースで取り上げていただきました。

【Z会東大個別指導教室プレアデス】高校で教鞭をとられる4名の先生が来校!官民一体となり“社会を良くする”教室づくりに取り組みます。


【Z会東大個別指導教室プレアデス】教室見学で都立高校の先生も共感!プレアデス教室の「対話できる空間づくり」をソーシャルメディアでご紹介いただきました。