自律的な学びを促すアイデア

自律的な学びを促す教師は、TeacherからExpert in Learningへと役割を変える


アクティブラーニングを実践する先生のインタビュー記事。
分量もそれなりにありますが、何しろ密度が濃いです。
流し読みではなかなか頭に入りません。
5回くらい読みました。
素晴らしい実践だと思います。
「マインド」と「方法論」をまとめて論じてくれていることで、どのような実践なのかがわかりやすく、学ぶべきところが多いです。
以下、記事の中で気になったところを引用しながら、コメントを記します。


"異なる価値観と出会い、対話によって自分自身のメンタルモデルを振り返りながら非暴力的、かつ、創造的に問題を解決していくスキルも求められるようになってきます。"
→整理されて言語化されており、参考になります。
『学び合い』では、これを「折り合い」というキーワードで端的に表現しているのだと思います。


"高校1年生には、学習態度を身につけてもらうところから始めています。中学校でプリント学習を中心に勉強してきて、それが勉強だと思い込んでいるので、まずは、それを忘れてもらうことが重要です。"
→全て「忘れる」必要はないと思いますし、極端な語りをすると様々な摩擦を生む可能性もあります。
ただ、「振り子を振る」ためにはこのような強烈な表現も必要なときがあるでしょう。


"教室でやっていることも、文化祭も、すべてが繋がっていて意味があるということを、繰り返し繰り返し話します。"
→授業とその他の時間の境界がなくなり、全ての時間を成長の場と捉え活用できる。
これは、『学び合い』と非常に親和性が高いと思います。


"学年が上がるにつれて、少しずつ、こちらの言っていることが分かってきて、自分から動けるようになってくるので、そうなってきたら、難しい内容を無茶ぶりします。そうするとこちらの予想を生徒たちが超えてきてくれて、自ら学ぶ楽しさを理解してくれるようになります。"
→「わからない」状態が不安なのではなく、楽しめるようになった状態。
「適切なハードル」が、より高く、また幅広くなり、どんな無茶ぶりでも対応可能な状態。
アクティブラーニングを導入するにあたって、意識しておきたいポイントです。


"知らない顔をして一回ひどいプレゼンをさせる。"
→これは、昨日シェアした「まずはやってみる」という、アウトプット先行型の学習。
やはり、このような方法は効果的なのでしょう。


"ポイントは、失敗させることと、個人のリフレクションを一度全体で共有することです。全体で共有することで、
1)自分の発言に対し責任が生まれる(言いっぱなしのリフレクションにしない)
2)他人の発言との比較で自分の行動を客観視できる
3)自然に正しい方向に収束する"
→「失敗」の価値に加えて、方法論としての「全体での共有」が示されています。
取り入れてみようかなと思います。


"私の授業では、平常点の割合はかなり高いのですが、途中経過で平常点がはっきり分かるとモチベーションが下がるので、はっきり分かるようにはしません。試験が終わった後に、誰が何点というのをある程度分かる形で配信します。"
→この部分、やや気になりました。
評価で動かすのは外発的動機付けです。
これだけの実践をしていて、本当に途中経過でモチベーションが下がるのか、また、もしそれがあるとしたら、どのように内発的な動機付けにつなげていくのか、あるいは、外発的であっても、知識とスキルが獲得できればそれで目標は達成なのか、など、色々と頭を巡りました。
「評価」を、ひとつのツールとして捉えるのか、それ自体に本質的な意義を持たせるのか、なども考えるべきポイントだと思います。