「学歴フィルター」と大学の価値

就活生諸君、「学歴差別」を直視せよ 納得内定には、大学をとことん使い倒そう


就活における「学歴フィルター」について書かれている記事。
この記事によると、選抜モデルは次の4つに分かれるそうです。


【パターン1】完全自由競争タイプ
応募者の中から公平に選ぶ。


【パターン2】自由競争学歴重視タイプ
応募自体はオープンだが、大学ごとに枠の人数があるタイプ。


【パターン3】学歴バーあり自由競争タイプ
偏差値◯◯以上に絞る、大学名を限定するなど最初のバーを設け、絞り込む。ただし、そのバーを通過した後は、自由競争。


【パターン4】学歴のバーも枠もあるタイプ
パターン3のように絞り込んだ上で、さらに、大学ごとに枠があるパターン。


また、こんなことも書いてありました。


"HR総研の調べでも、年々、ターゲット校と呼ばれる重点的にアプローチする大学を設定する企業が増えており、2015年卒の速報値では約6割に達していた。"


こういう事情には疎いので、情報だけは持っておこうと思います。
でも、だからといって、就活を見据えて「いい大学」に入ることだけを高校生には提示したくありません。
こういう情報を目にすると、「だからいい大学にいった方がいいのだ」という主張と結びつきがちです。
それはたしかに「合理的」だと思いますが、それはいつも幸せの感受性を高めてくれるわけではありません。
むしろ、世間一般のステレオタイプに対して、その功罪を認識した上で何か語れることが、教員や保護者を含めた「大人」に必要とされることだと思います。


また、この記事で推奨されているDTT(大学(D)をトコトン(T)使い倒す(T))にも違和感を感じました。
筆者への批判というわけではなく、世の中の「空気」に対する違和感のようなものかもしれません。
確かに合理的ですし、自分が学生だったら、きっとこのように行動すると思います。
でも、本当にそれでいいのでしょうか。
何だか、大学が就活のための「道具」としてみなされているように思えます。


G型、L型の議論から考えている「大学の価値」について、就活中心に語られることは必ずしもいいとは思っていません。
もちろん、この記事ではそのような語りはしていませんし、それ”だけ”を推奨しているわけではありません。
しかし、読み手として、「大学は、講義などよりも、就活のために上手に利用することが大きな価値」ということにならないように気をつける必要があります。
「大学の価値」は、就活に有利・不利というものに矮小化されるべきではありません。
それぞれの成長のための「素晴らしいブラックボックス」であってほしいと思います。

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コメント: 1
  • #1

    骸骨 (水曜日, 01 7月 2015 13:26)

    「学歴差別は後天的だから差別ではなく区別だ」と信じて疑わない人に読んでもらいたいブログです。http://gaikotsujin.blog.fc2.com/blog-entry-8.html