情報発信をする意味とは

2014年に書いた文章を読み返すと、「情報発信」という同じテーマで3つの文章が見つかりました。

おそらく、昨年思考が深まったテーマの一つだったのだと思います。

こちらの記事で、それらをまとめておきたいと思います。

基本的には現在でもこれらの認識は大きく変化していません。

今年も引き続き、可能な限り積極的な情報発信をしていこうと思います。


①何のために情報発信をするのか

2014年3月23日FB記事


僕はFBやHPを通じた情報発信を非常に大事だと考えていて、そこにある程度の時間の投資をしていきたいと思っています。
理由はいくつかあります。


アウトプットによる効用として、「内容の定着」があることは、以前に、「読書の内容を定着させるには」「研修会で学んだ内容を定着させるには」で書いた通りです。
さらに、その内容を基に対話をすることで様々な気付きがあることも書きました。
しかし、現実問題として、そのような「対話」を日々の業務の中で充分に確保することはなかなか難しいと思います。


そこで、FBやHPでの情報発信ということになります。
そこでは、自分の「隙間時間」を使うことができますし、読み手も同様です。
そこで、どなたかのアンテナにひっかかった内容については、何らかのレスポンスを得られることもあります。
そこから、自分自身の新たな気付きや学びが得られます


対面での対話は、ネット上での対話に比べて優れていると思っています。
しかし、その現実的かつ強力な代替策がネットでの対話であり、そのきっかけが情報発信だと思います
「そんなことをして何になる?」と問う人もあるかと思います。
穿った見方をすれば、ある種の自己顕示欲ではないかと言えると思いますし、その側面も実際にあると思っています。
しかし、より重要なことは、以下のようなことです。


●アウトプットによる「学び」の整理、定着
●情報発信から得られる何らかのレスポンスと新たな気付き、学び


そして、ささやかだけれど、
●誰かの人生のために何かできているという喜び
というのも感じられると嬉しくなるものです。


こう考えれば、情報発信をすることはメリットばかりなのです。
ある一定の時間的投資は必要ですが、その価値があることだと思っています。


ある先生が、
●ネガティブな側面も見つかるけれど、FBによって、私は「人生がおもしろく」なった
と書かれていました。
一方で、ある人から、
●周囲の皆の充実ぶりを見せつけられるのが辛いからFBは辞めた
という話もごく最近聞きました。


できることなら、僕は「つながることの楽しさ、大事さ」を伝えたい。
その感覚が持てるだけで、人生はいつでも開けるように思います。


ドラえもんの「のび太の結婚前夜」という話の中にこんなセリフが出てきます。
●あの青年は人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことのできる人だ。それが一番人間にとって大事なことなんだからね。


こんな感覚を持っていてほしいと思います。
つながることは、こんなにもシンプルで強力なものであり、インターネットを通じてそれがより簡単になったのだから、それを「上手に」使ってほしいと思います。
生徒にそれを語れるように、これからも情報発信をしていこうと思います。


②発信すると何かが起こるかもしれない

2014年8月2日 FB記事


昨年8月、東京都のある研修で半日だけ「講師」を務めました。
講師といっても、実際には「生物基礎の授業をどう展開するか」という話題提供をするのが主な任務でした。


せっかくの機会なので、『学び合い』についての紹介もさせていただきました。
全て合わせて30分ほど話して、その後は「各自が自分の課題の解決を図る」という目標を提示し、「はい、どうぞ」にしました。


生物関係でこのような形式の研修会は実施したことがなかったのですが、あちらこちらで活発な議論が起こっていました。
この時間で、ある先生とじっくりお話しました。


その先生と、昨日の研修会でお会いし、一年ぶりにお話ししました。
聞けば、あの後すぐ、9月から「課題を提示して生徒に任せる」授業を始めたそうです。
そして、実践開始から一年。
こんな話を聞きました。


●成績は以前講義中心でやっていたときとあまり変わらない。
●一年たって、少しこの授業に関してわかってきた。
●寝たり、私語をする生徒は明らかに減った、
●反発する生徒も2~3割いる。


課題もあるということでしたが、この実践には可能性を感じているようで、これからも継続されるということでした。


「生徒に任せる」と聞くと、最初に浮かぶ反論は、「生徒だけでは理解できないのではないか?成績が下がるのではないか?」ということです。
話では、「成績はあまり変わらない」ということでしたが、それは素晴らしことです。
そして、成績が変わらないのであれば、生徒に任せた方が、成績だけではない圧倒的な副次効果が期待できます。
それは苫野一徳さんの言う「自由の相互承認の感度」であったりします。


HPでの情報発信のことをお伝えし、今後の情報交換もできればとお伝えしました。


昨日のやり取りから確認したこと。
●『学び合い』には、大きな可能性がある。
●まずは、実践者があらゆる場所で情報発信。何がどうつながるかわからない。


僕は『学び合い』で救われた人間の一人です。
もし同じように苦しんでいる方がいて、その助けになれたとしたら、こんなに嬉しいことはありません。


授業で生徒に対するのと同じことです。
僕は、僕の信じること、僕の思う価値を語る。
それをどう捉え、何をしていくかは生徒の自由。
でも、教員には、生徒の知らない世界をできる限りたくさん見せてあげて、選択肢を増やしてあげることが必要。


できることは、自分の信じること、思う価値を情報発信し続けることです。
何もしなければ何も起こりません。
何かをすれば、何かが起こるかもしれません。
シンプルだけれど、大事なことです。


③情報発信で生まれるつながり

2014年8月24日FB記事


8月に入って、なかなか情報発信できていません。
それに関連して、先日、僕のところを訪ねてきた生徒からこんなことを言われました。
「先生、ここのところ忙しいんですか?訪ねてきてもずっといないし。それに、うちのお母さんは先生のことが好きすぎてfacebookをチェックしてるみたいなんですけど、『最近全然更新がないからきっと忙しいのよ』って言ってました」
保護者の方に定期的に見てもらえているとは思っていなかったので、とても嬉しいことでした。
クラスの学級通信は、HPのブログの転載や、facebookでシェアしたリンクの紹介をしているのですが、7月のクラスの保護者懇談会でも、学級通信を楽しみにしているという保護者の方が複数名いらっしゃいました。
ありがたいことです。
保護者懇談会で感じたことですが、普段からの情報発信で僕の考えていることを知っていただけるからこそ、多くの時間を割かずとも学級経営や教育方針に共感していただけるのだと思います。


また、先日、広島と大阪の方からfacebookで連絡をいただきました。
いずれも、『学び合い』に関連してのご連絡でした。
大阪の方は、僕のHPを見て、そこからfacebookにたどり着いたということでした。
「共通の友達」が0人だったので、どのようにしてHPにたどり着けたのか伺ったところ、


「生物基礎」「学び合い」で検索しました。私も学び合いを導入した授業を展開したいと思っております。


とメッセージをいただきました。
HPをいていただき、参考にしていただいているようです。


また、教員向けSNSのsensei noteでも授業プリントなどをシェアしていたところ、兵庫の先生から「つながり申請」をいただき、その方とは先日の日本生物教育会福岡大会で初めてお会いしてお話したのですが、「sensei noteの大野先生ですね」とにこやかに話していただけました。
今後の研修会のサポートもしていただけることになりました。


どこで何がつながっているかわかりません
何か少しでも、自分のできる範囲で情報発信をすることで生まれる何かがある。
つながれる誰かがいる。
しかも、それは身近な誰かかもしれないし、全国の顔も名前もまだ知らない誰かかもしれません。


出会いと新たなつながりは、お互いの人生を豊かにしてくれるものだと思います。
そして、情報発信は、それを生み出す可能性だと思っています。