両国高校の「教えない授業」

都立両国高等学校の山本崇雄先生より記事のご紹介をいただきました。
O先生に紹介いただき、山本先生とは一度お話させていただきましたが、教育理念にものすごく共感しました。
素晴らしい実践だと思います。
学習指導要領も、「アクティブラーニング」など、教える内容だけでなく、教え方にも踏み込むようです。
考える課題は、「天から降ってきたよくわからないもの」への拒絶だと思います。
「アクティブラーニング」は手段であって、目的ではありません。
ある方法を善、ある方法を悪とするのではなく、それぞれの教員の持ち味、良さを生かせるよう、お互いに認め合い、高め合えることが重要です。
その中で、「生徒の主体的な学び」を教員集団として追求する実践が広がっていくとよいと思っています。
僕自身も、草の根的に、地道に自分の実践を追求し、それをシェアしていきたいと思っています。


都立両国、復活の舞台裏(上) 「教えない授業」の魔力
2014/11/15 6:30日本経済新聞 電子版


記事より引用


”夏休みになると、山本は英国に渡り、ケンブリッジ大学で教育研修を受けた。自分の授業を披露すると、高い評価を受けた。だが、最後にこう指摘される。
 「君の授業は、生徒にレールを敷きすぎている」
その言葉が胸に刺さった。帰国後、大震災の津波に襲われた東北の海岸線を歩いた。砂浜に近い小学校は建物が流され、廃墟と化していた。山本はその場に立ち尽くした。力なく首を垂らした草木に、浜風が吹き抜ける。
 「人間には、ゼロからスタートしなければならない時がある。教師がいなくても学び続ける子を育てなければならない」”


”生徒同士で学び、教師は進行役に徹する
 そして、山本はこう決意する。「教えない」と。「英語は宇宙のようなもの。すべてを教師が教えることなんて、そもそも不可能だ」”


都立両国、復活の舞台裏(下) 受験は男女混合団体戦
2014/11/16 6:30日本経済新聞 電子版


記事より引用


”「教師になった頃は、教科書にあることを全部、教えなければならないと思って焦っていた。でも、すべて教え込むなんて無理。本当に理解すべきエッセンスに絞り、生徒が自分たちで学んでいくように仕向ける」”
※山藤先生のコメントです。


”山本は「学年通信」で、生徒にこう呼びかけている。
 「みなさんは、それぞれの教科の大切なことに気づき始めている。それを惜しげもなく広げた時、誰かが救われます。誰かのために、付箋を増やしていこう」”


生徒に教えられることが多い――。両国の教師たちは、そう口にする。そして、自分の教室で学んだこと、新しい学習法のアイデアを、報告し合っていく。”