得るために捨てるということ

2012年8月23日 FB記事の転載です。

 

昨日は、卒業生と会って話をしました。
進路決定をどうするか。
進学希望の場合、高校卒業後の進路は、基本的には二通りの考え方があると思います。

 

①この教科・科目が好き!→学部学科選択
②将来こんな仕事がしたい!→専門学校、短大を含めた学校選択と専攻選択

 

大学等では、それなりに辛い課題もありますし、特に理系だと時間的に拘束されることも多いです。
そんなとき、①であれば、そもそもやっていることが好きなのだから、むしろ楽しんでできるでしょう。
②であれば、やっていることは辛くても、将来の本当にやりたいこと、あるいは求めている人生(安定した人生や楽して稼げる人生なんてものも含めて)の実現のために頑張れるでしょう。

 

でも、②のパターンで進学して、いつのまにか「そもそも何で自分はここにいるんだろう?何がしたくて、何になりたくてここに来たのだろう?」という根本からわからなくなってしまったら?
多くの大学生がぶつかる壁だと思います。
この場合、もはや自分を突き動かすモチベーションがなくなってしまいます。

 

自分自身も、数学がやりたくて進学したけれど、挫折してしまい、将来がとてつもなく暗く、自分が惨めでどうしようもない人間だと感じた時期もありました。

 

でも、基本的には、「人生はいつでも、どこからでも、やり直せる」ということをいつも感じています。
僕は幸いにも大学で生物学と出会うことができました。

 

人生のどの場面で、本当に自分のやりたいこと、自分に合ってると思うことが見つかるかは、偶然によるところが大きいと思います。
もし、その時、すでに手にしている何かがあれば、それを手放すことに躊躇するかもしれません。
でも、何かを得るためには何かを捨てる勇気が必要です。

 

目の前の楽な道、ただ何となくの道を歩くのではなく、大きな時間スケールで考えたときに、どう生きていくのが一番いい人生なのかを考え、その都度その都度、選んでいくしかありません

 

これがしたい!と心から思えることに出会えたら、そのタイミングを逃さず、時に捨てる勇気を持って、新しい世界に飛び込んでいくことが大事です。

 

※2014年11月2日追記

「何かを得るために何を捨てる」ということを考えるときに、一本の映画が思い出されます。
ピクサーの「カールじいさんの空飛ぶ家」です。
この映画は、冒頭の10分間が圧倒的な作品ですが、本編もなかなかよいのです。
カールじいさんは大切なものを捨ててしまいます。
 それは、もっと大切な何かを得るために必要なことなのだと思いますが、その決断の瞬間に、胸が締め付けられるような感覚を覚えた記憶があります。
そんな気持ちを幾度も重ねて、何度も何度も大切なものを捨てながら、「本当に大切なもの」を探し続けるのが人生なのかもしれません。