一つのケーキから考えたこと

とても大切な仲間(と呼ばせて下さい)の先生の「結婚披露パーティー in 屋形船」に行ってきました。
手作り感のある、じんわりと暖かい素晴らしい会になりました。


会の中盤、新郎から新婦へのサプライズ。
新婦がどうしてもやりたかった「ウェディングケーキ入刀」が、屋形船では叶えられず残念に思っていたというエピソードとともに、一つのケーキを持って新郎が登場しました。
それは、ウェディングケーキと呼ぶには小さいささやかなもの。
でも、ケーキ入刀の希望を何とか叶えてあげようとサプライズで準備されたもの。


それを手渡す新郎の照れ笑いと、それを見て満開の笑顔がこぼれる新婦を見て、僕には今まで見たどのウェディングケーキよりもそれが美しく見えました。


この気持ちは何だろう。
どうしてささやかなケーキ一つがこれほどに心を打つのだろう。
答えは簡単でした。


人間が人間に対して真摯に、そして全力で想いを伝えようとしているから。


先日の西川純先生の講演でも感じましたが、人の心を動かすのはこの「想い」なのだとあらためて思いました。
なぜあの時胸にこみあげるものがあったかと言えば、二人の素朴だけれどとても強い「想い」を感じて、そのことが嬉しくて仕方なかったから。
あぁ、よかったなぁ・・・。
それだけのことなのでした。


こんな幸せを生徒にも感じて欲しい。
自分の周囲の人に感じて欲しい。
そんなことも頭をよぎり、屋形船の船上で一人でぼんやりと色々なことを考えました。


新婦は『学び合い』との出会いが結婚を決意する一つの理由だったと語りました。
『学び合い』の本体は「一人も見捨てない」ことかもしれませんが、大前提になるのは、教員の「想い」の強さです。
人間が人間に対して真摯に、そして全力で伝えようとする想いです。


今日見た光景と感じた感情は、それに通じるものがあります。
僕は、真摯にそして全力で想いを伝い合って、そして幸せを感じられる人間を育てたい。
そのためには、まず自分がそんな生き方をしてみよう。
そして、『学び合い』で、それをやってみるための「場」を生徒たちにも提供しよう。
それは、今日のような風景を、目の前の生徒たちがいつか迎えられることを願う行為なのだと思います。


会の途中、新婦からこんな素敵な言葉を聞きました。
それは、マザー・テレサが、1979年にノーベル平和賞を受賞した際、「世界平和のために我々は何をすべきか」とインタビューされて答えた言葉。
「家に帰って家族を大切にしてあげてください」


『学び合い』の一つのゴールがここにあります。
それが、『学び合い』に結婚を後押しされたということの真意なのかもしれないと勝手に思いました。


本日は本当におめでとうございます。
そして素敵な会にお招きいただき、ありがとうございました。
あの場にいられて、僕も幸せでした。
これからも、「仲間」として、「同志」として、そして「友達」としてよろしくお願いいたしますm(_ _)m