本日の「ティーチング技術講座」のメモです。
「答え」が存在しそれを探しにいくような反応がある、もしくはもともと知っている生徒がいるときに、上手に生徒の思考を促すにはどうすればよいのか?
A先生より、「筋肉の収縮のしくみを考える」という授業実践報告がありました。
色々と生徒が思考していて素晴らしい実践です。
しかし、「そもそも答えを知っている」生徒がいる場合には、考えることをせずに安易に答えを求めてしまうのではないかという指摘もありました。
これに対して、「地球外の生命体なら何でもありうるよね」というアイデアが提示されました。
なるほど!
確かに、今は筋肉の収縮のしくみはわかっているので、「答え」がある問いになっていますが、それがわかる以前は、まさに生徒が繰り広げたような様々な仮説が提案され、そして検証されていったはずです。
「ありうる別な可能性」までを視野に入れて考えれば、まさにオープンエンドな良質の問いになると思いました。
さらに、B先生から、「古い専門書の活用法」の話も伺いました。
発生生物学の教科書で、現在第8版まで出ているものがあり、それを読んでも「辞書」的な用途になってしまう。
でも、第2版の頃は、まだまだわからないことだらけで、「まだ答えの出ていない良質な問い」に溢れていて、そういったものこそ読んでいて探究心が刺激されて面白いという話でした。
なるほど!納得です。
いずれの話も目から鱗で、コロンブスの卵です。
しかも、いずれの方策も、他の内容に転移可能な汎用性の高いものになっています。
オープンエンドな課題を考えるときに多いに参考にさせていただきたい視点です。
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admin (水曜日, 20 4月 2022 07:19)
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