経済同友会の教育フォーラムに縁あって参加させていただくことができました。
http://www.doyukai.or.jp/news/event/pdf/140122a_02.pdf
全体的な内容に関しては、下にあるPDFメモをご覧ください。
第2部のグループディスカッション講師の先生は、開倫塾の林明夫さんでした。
http://koushi1.js88.com/link/jyuku/tieup0501.html
色々興味深いお話をシェアしていただき、多くを学ぶことができました。
ディスカッションに関する内容でいくつか気になったことをシェアさせていただきます。
①足利清風高校の実践
高校は「偏差値」や「大学進学実績」だけを重視してアピールするのではなく、様々な指標でアピールできた方がよい、という林さんの指摘を受け、それ以外のアピールの可能性について質問させていただいたところ紹介いただいた事例です。
詳しくは、以下をご覧ください。
http://www.tochigi-edu.ed.jp/ashikagaseifu/nc2/?page_id=262
http://www.jfca.or.jp/wp/wp-content/uploads/2013/03/8d4f208e867566478f8ce44f6f161b73.pdf
学校が大きく変わって生徒が生き生きとすれば、それは「進学実績」に代わる、新たなアピールポイントになりうると思いました。
受験生・保護者の立場からは、それは定性的なものではなく定量的なものであるほうが望ましいとも思いました。数値化できるものは何といってもわかりやすいというメリットがあります。
一方では、教員の立場として日常で数値目標に振り回されている側面もあるので、一長一短だとは思います。
いずれにせよ、それぞれの学校が、「偏差値」や「進学実績」という一元的な指標のみに依らない様々なアピールを今よりもさらにしていくことは可能なのかもしれないと思いました。
②「わかりやすさ」と「わかる」ということ
第2部の講師の林さんが、高校で教わった漢文の先生の授業がものすごくわかりやすくて面白かったのだけど、実際にはあまり定着していなかった、というような話をしてくださいました。
林さんは、音読等の「定着」のための仕掛けが不足していたのではないかという指摘をされていますが、僕が感じたことは、「すごーくわかりやすい講義は、すごーく簡単に抜けてしまう」という感覚です。
「わかりやすい」ということは、「頭を使わなくてもわかっちゃう」ということでもあると思います。
③機械が人の仕事を奪う?
ICTの教育現場での有効性という場面で、林さんは、「ICTが一番有効なのは事務職である」ということを話してくださいました。
林さんの塾では、会計事務を、7名(うち2名が正社員)で動かしているそうです。
視察に来た方は、「なぜ7名で回せるのか?」と驚かれるそうですが、そのからくりとして、「2年に一度の最新PCへの更新」と「職員のブラインドタッチなどの高度なスキルの獲得」にあるということです。
これが担保されていれば、従来の感覚よりもずっと少ない人数で事務職は回せる。
であるとするならば、「従来そこで仕事を得られていたはず」のある一定数の人は職を失うことになります。
ディスカッションの本筋と関係のないことではありましたが、実際に起きている事例を一つ知り、密かに驚愕しました。
機械に仕事が奪われても「機械にできない仕事」ができればこれからを生き抜くことができる。
目の前の生徒たちにそれをどのように伝えていけるか。
4月からまた模索していくべき課題です。
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admin (水曜日, 20 4月 2022 07:19)
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