日本の教育の課題についての懇談

昨日の研修会後の懇親会のメモです。


●問題発見能力と問題解決能力
某有名国公立大学の学生さんの能力が低下している??
それは「学力」とかいうものではない。
「答え」がどこかにあると思っている。
入試を突破してきているので、ある程度の問題解決能力はある。
でも、「なんでなんですか?!もっと知りたい!」という意欲が下がっている。
なぜなのだろうか?


●日本の教科書とアメリカの教科書の違い
仮説→実験→結果の整理→考察→・・・
というサイクル。
でも、実際には、その手前に
観察→問題発見→
というプロセスがある。
ここの記述が日本の理科教科書では弱いように感じる。
アメリカの高校教科書では、かなりしっかり書いてあった。
「観察」と「問題発見」の重要性の認識の欠如がある?
だから、ある程度の「問題解決」はできるけれど、「観察」からの「問題発見」が苦手?
なんでもいいから気付いたこと、疑問に思ったことを、と言われると物怖じしてしまうことの原因がそこにある?


●発生学の不人気
大学で発生学を志す人が少ない。
「幹細胞」の研究は、「純粋発生学」とは異なる。
「純粋発生学」は、先が見えない不安もあってなかなか人気がでてこない。
でも、現象としてはものすごくわかりやすく面白いところ。
生物基礎から発生がなくなり、ますます発生学を志す人間は減る??
研究者も、発生を志した理由は、単純に「面白いから」が多いだろう。
発生学に限らず、生物学の面白さを伝えるには、「なんで?もっと知りたい!」を喚起すること。


●学校の授業について
全然聞いてなかった、という人がけっこういる。
でも、何かに強烈にひっかかることがあって、それが影響していることもある。
大野個人としては、中学数学の「ゼロと負の数の概念」が衝撃的だった記憶あり。
慶応大学の岡野先生は、日生教東京大会で「シュペーマンの形成体」実験で生物学を志したとのこと。


突き抜けた人材を育てる教育の在り方とは。
現在のシステムにアインシュタインはなじめるか。ああいう突き抜けた人材を学校教育でどう受け入れられるか。
あるいは、どう突き抜けた人材を育成するか。